ハリネズミの選び方や臭い対策は?温度管理と触り方や留守番は大丈夫?

最近は変わった動物をペットとしている人が増えています。
そんな中でハリネズミの人気が上昇しているのをご存知でしょうか。

名前くらいは知っていても、その生態や飼育方法については広くは知られていないハリネズミについて紹介します。

ハリネズミの選び方、温度管理、臭い消臭、触り方、留守番などについてお話します。

 

ハリネズミの生態、寿命

ハリネズミの生態、寿命

ハリネズミがどんな動物なのかということは知っている人も多いと思います。

姿はネズミに似ていますが、その背中にはびっしりと針状の毛がある動物です。

ただその種族というとネズミと名前に入っていますがネズミとは全くの無関係で、どちらかというとモグラの仲間と言えます。

そのため、その生態もモグラによく似ていて暗いところを好み、ストレスにはあまり強くありません。

おっとりとした性格でそれほど激しく動くということもなく、夜行性の動物なので昼間はほとんど寝ています。

 
このハリネズミの長所は寿命の長さにあります。

ハムスターが3年程度であるのに、このハリネズミは五年以上の寿命があり、環境が合えば10年以上生きたという例もあります。

知能はそれほど高くはないのですが学習能力はあり、時間は少しかかりますが飼い主の匂いなどで認識してもらえるようになります。

 

ハリネズミの選び方ポイント

ハリネズミの選び方

体の色は大別して4書類に分けられますが、色による性格の違いというのは有りません。
また性別による違いもほとんど見られません。

選ぶ段階で一番注意して欲しいのは外国のものか国内のものかということです。

外国のものはその飼育環境がいいとは言えない場合が多く、病気が蔓延していたり怪我をしていたりします。

しかも小さい子供の時が売れるというので、母乳によって免疫力が高まっていないのに売られているケースもあり、病気になりやすい子が多いというのが実際です。
そのため、出来る限り国内で生まれたものを選んだ方がいいでしょう。

怪我は見れば分かりますが、もともとあまり動く動物ではないので、病気に関しては少し観察しないと判別がしにくいです。

飼ってみて直ぐに病気になったのでは困るので、選ぶ時は生後2か月から3か月の国内で飼育されたものがベストです。

 
健康なハリネズミの外見は次の通りです。

・目…目ヤニが出ておらず、クリっとしていて濁っていない
・鼻…鼻水が垂れておらず、くしゃみもしていない。少し湿っている
・耳…欠損していない。耳ダレがなく汚れていない
・歯…欠損しておらず隙間が少しある(あるのが正常です)
・針…全てきれいに生えそろっていて、禿げている部分がない
・体重…ずっしりとした感触がある
・動き方…ふらついたような動きをせず、食欲旺盛

 

ハリネズミの飼育環境

ハリネズミは単独行動を好むので、つがいであっても一つのゲージに一匹ずつ飼育して下さい。
それから強い光が苦手なので、小屋は必須です。

ずっと暗い場所に置く必要はないのですが、直射日光が入る場所は避けて下さい。

それとハリネズミはモグラに近いので、何かに潜るのを好みます。
寝る場合も潜った状態が多いので、床材として藁を使うのがいい選択だと思います。

ペットシートではこの潜るという行動ができないので、あまりおすすめはできません。
それに藁は値段も安く、糞尿の匂いを抑える効果も期待できます。

またハリネズミは自分の寝床として床材を使うので、ウッドチップのような小さいものより、ある程度の大きさがある藁はまさに最適と言えます。

 
そしてここが重要ですが、野生のハリネズミは冬眠をします。

それは飼育しているハリネズミも同じであり、気温が18度以下になると完全な冬眠状態に入ります。

野生の場合は冬眠に備えてしっかりと栄養補給しているので大丈夫ですが、飼育されている場合はそれほどしていないので、冬眠中に餓死してしまったり内臓に疾患を起こしてしまう可能性があります。

また暑さにも弱く、29.5度以上になると今度は夏眠します。

ここでも冬眠と同じ危険性があるので、飼育する時は常に20度以上28度以下となるように調節することが大事になります。

餌は専用のフードが有りますが、犬や猫のものでも代替ができます。

それとおやつとしてコオロギを与えておいて下さい。
食用のコオロギはペットショップに行けば売っています。

ハリネズミの臭い対策

ハリネズミの臭い対策

集合住宅で飼育する場合に困るのは鳴き声と匂いでしょう。
幸いにしてハリネズミは「ピーピー」という可愛らしい小さな声しか発しません。

泣き声は特に気にする必要はないでしょうが、匂いは少し問題が出ます。

ただ誤解してもらいたくないのは、ハリネズミそのものは臭くありません。
ただ糞尿はどうしても匂います。

何もしていないと子供の頃は特に強く、酸っぱい強烈な匂いがします。

しかもハリネズミは動き回っている時に排便をしたりするので、体が糞まみれになりやすいです。

あまりに糞尿の匂いが気になるのでしたら、水に含ませるタイプの天然由来の消臭剤があるので、それを使用すると大幅に匂いが緩和されます。

 
糞尿以外で問題になるのは、ハリネズミ特有の特徴的な行動によるものです。

ハリネズミは泡付けといって、エサを唾液と混ぜたものを自分の舌を使って体に擦り付ける特性があります。

その行動の理由はまだはっきりしていませんが、どのハリネズミも行います。
その場合は布なので優しく拭き取ってあげ、入浴はさせないようにして下さい。

一番簡単で強力な消臭には、カンファペットがイチオシです。

ハリネズミの目や口に入っても安全ですし、スプレーするだけで臭いを根こそぎ分解してくれます。

いろいろ試しましたが、これが最強でした!

 

ハリネズミは触ってもいい?

ハリネズミは触ってもいい?

ハリネズミは体に触られるとストレスを感じるので、あまり頻繁に触るのはしない方がいいです。

また鋭い針をもっているので、その触り方もハムスターと同じというわけにはいきません。

慣れていないうちは体に触ると丸まってしまうので、まるでウニを掴むような感覚に近いです。

慣れてくればそれも少なくなりますが、そうならない間は手袋をしていた方が無難です。

ただその感触が感じられないと意味がないので、値段ということも考えると豚皮の手袋を使うといいでしょう。

 
ハリネズミは警戒心が強いので、手を持っていく時は正面の見える範囲からゆっくりと持っていき、体全体をすくうような感じで持ち上げて下さい。

あまり早くすると暴れたり噛みついたりします。

そして降ろす時もゆっくりと行い、絶対に放り投げたり落としたりしないで下さい。
猫のような器用さがないので、怪我をしてしまいます。

後は触り終わればご褒美を上げるようにして下さい。

ハリネズミは学習能力があるので、ご主人様が自分を触るとご馳走が貰えると記憶してもらえば、触ってもそれほど暴れなくなります。

 

ハリネズミは留守番できる?

ハリネズミは留守番できる?

ペットと同居する時に頭を抱えるのは長期に渡って留守ができないということです。

ハリネズミはゲージで飼えるので室内を引っ掻き回したり逃げ出すという事態は起きませんが、問題はエサでしょう。

犬などは出ているものを全て食べてしまう習性があるので、留守をする時はその都度にエサを与える人が必要になります。

でも安心して下さい。
ハリネズミはお腹が一杯になると、そこにエサが残っていても食べません。

つまり留守にする期間に合わせて多めにエサを置いておけばいいのです。

ただしハリネズミは困ったことにエサに埋もれてじゃれたりします。
また飼育環境に一定の温度が必要なので腐敗するかもしれません。

そのため留守をする場合は乾燥タイプのものを使い、出来るなら小分けでエサを与える器具を使うのがいいでしょう。

どちらにしても生き物なので、本当は誰かに面倒を見てもらうのが最良の方法ではあります。

 
どんな動物にもいい面もあれば悪い面もあります。
ただしそれは人間の価値観から判断しているだけであり、その動物にとっては当たり前なのです。

そんな当たり前を人間の勝手な理由で押し付けるは、あなたがそうされたら嫌なように動物も嫌がります。

このハリネズミは、音が問題となるような集合住宅では飼育しやすいペットと言えます。
それに触られるのが好きでもないので、観賞するために飼うのであればその可愛い動きや外見に癒されまくるでしょう。

飼育しやすい部類に入ると思いますので、新たな同居人を探している人は一考してみてもいいのではないでしょうか。

 

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