竹本勝紀さんは銚子電鉄の社長です。
赤字続きの経営で本業以外のアイディアで経営を維持している名物社長です。
そんな、竹本勝紀銚子電鉄社長のプロフィール、銚子電鉄のイベント企画の内容や評判を調べました。
竹本勝紀プロフィール
名前:竹本勝紀(たけもとかつのり)
年齢:56歳(2019年2月8日時点)
出身:千葉県木更津市
学歴:慶応義塾大学経済学部
職業:銚子電気鉄道株式会社社長、税理士
職歴:大学を卒業後、県内の税理士事務所に勤務し
2005年に銚子電鉄の顧問税理士になる。
2007年には銚子電鉄の社外取締役になり
2009年に竹本税務会計事務所を開設。
税理士として約500社の税務申告や経営指導を行う。
2012年には銚子電鉄の社長に就任。
職業以外の活動:千葉科学大学非常勤講師として財政学やマーケティング論などを担当
趣味:乗り物
健康法:ダジャレを言う
廃線寸前の銚子電鉄は知っていますか?
千葉県銚子市にある鉄道会社なんですが、赤字経営が長年続いており、今も厳しい経営状況です。
そんなギリギリ経営の銚子電鉄を前向きな思考で乗り切るのが社長の竹本勝紀社長です。
竹本勝紀社長と銚子電鉄の関係
最近は、銚子電鉄の社長として色々なメディアに出られてる竹本さんですが、一体どういう経緯で社長になられたのでしょうか?
それは、2005年にお世話になっている弁護士さんと一緒に銚子電鉄を訪れることが銚子電鉄との出会いの始まりとなります。
その時、すでに銚子電鉄の会社が厳しい状態で当時の社長が業務上横領で逮捕されており、その借金を会社が肩代わりしなければいけない状態だったのです。
そこで、そのお世話になってる弁護士に頼まれ、銚子電鉄の顧問税理士になったのが始まりです。
普通の人なら引き受けない気がしますが竹本さんは頼まれたら断れない性格なのでやむをえず引き受ける事になったということです。
その後、「経営改善企画書」を作ったりと色々な手段を使い経営改善に乗り出し、当時の社長や専務、経理課長などと共になんとか経営を立て直そうとします。
当時の竹本さんは税理士ではありましたが、税理士の仕事以外にも「ぬれ煎餅」の販売など時間があれば出来る限り銚子電鉄のために働きました。
とてもまじめで信頼ある働きぶりですよね。
責任感の強さがよく出ています。
その成果もあり2007年には少し経営も見通しがつきまた当時の社長もその働きぶりを認めてくれ次の取締役の改選で社外取締役になりました。
その後、2012年には社長になり、ぬれ煎餅のブームもあり経営は安定していたのですが、あの忘れもしない東日本大震災が起きてしまい風評被害などにより経営はまた一気に悪化をたどります。
しかし、その後も竹本さんは諦めずに色々なアイデアを考えだし竹本さん自らメディアに出て銚子電鉄をアピールし、今では「エンタメ鉄道」と言われるようになりました。
2016年には、竹本さん自ら電車の運転免許を取り、実際に運転をしているんです。
アイデアを出すだけでなく、自らが現場に立ち経験するなんて行動力のある方ですね。
しかしながら、いまだに銚子電鉄の沿線人口は減っていて毎年一億の赤字という現状です。
竹本さんの明るい前向きな考え方をもとに観光客に的をしぼった色々なアイデアを今も発案して話題を呼んでいます。
竹本勝紀社長の銚子電鉄イベント企画
沿線の人口は今では3000人を切っていて地元の人達にをもっとたくさん乗ってもらうには限界がありますよね。
そこで、観光客に来てもらう事で地域への経済効果も生まれると考えて、竹本勝紀社長は色々なアイデアを発案していきます。
アイデアと言っても、普通の電車ではしないような事を銚子電鉄はやり始めたのです。
というのも銚子電鉄からの景観は絶景というには少し物足りなく、面白みがないのです。
それを目玉にするには今一つパンチがないと考えた竹本勝紀社長はそれならば、エンターテインメントの方にアイデアを絞ろうと考え、娯楽とおもてなしを体験できる楽しい電車を生み出すのです。
では、どんなアイデアや電車があるのか見てみましょう。
ぬれ煎餅
このぬれ煎餅が銚子電鉄再起のキッカケといってもいいでしょう。
ぬれ煎餅自体は1995年から販売していましたが、竹本勝紀社長がレンタルサーバーを借りてネット販売しはじめます。
その後も懸命に売って少しは売り上げるものの、いまいち大ヒットとはならなかったのです。
しかしその後、当時の経理課長が「ぬれ煎餅を買ってください。電車の修理代を稼がなくちゃいけないんです。」という自虐的なキャッチコピーを付けたり、テレビでぬれ煎餅のブームまでの再現ドラマが放送されると世間の反響が大きく、大ヒットになったのです。
一時は注文が殺到した事もあり、注文を打ち切って半年後に販売を再開するなど大ヒットになりました。
種類は赤の濃い口味・青のうす口味・緑の甘口味と三種類あって各450円(5枚入り)と864円(10枚入り)となっています。
ほかにも訳アリ商品など、お得な商品もありますよ。
お化け屋敷電車
すでに第4弾になるとのことで、大好評の電車です。
これは、乗ったら帰ってくるまで往復50分は乗りっぱなしという電車です。
途中下車は禁止で「我慢して乗って下さい」とのことで、怖いのが苦手な人には恐怖でしかないですね!
しかも、怪談蒐集家の寺井広樹さんとのコラボなので本格的な怖さが楽しめそうです。
夏には持って来いではないでしょうか!
イルミネーション電車
この電車は、ピンクのみのLEDを使った電車で、放送された当初は「いやらしい!」などの苦情もあったのですが、逆にそれが話題になり、集客につながりました。
LEDではピンクが一番安かったからピンク色にしたという理由があるんですがそこも銚子電鉄らしく面白いですね。
まずい棒
これは竹本勝紀社長がモデルになっているお菓子で、パッケージのイラストはあのホラー漫画の巨匠、日野日出志先生です!
このお菓子はかなり売り上げ好調です。
2019年の2月時点で約60万本を販売、2500万円ほどの売り上げになりました。
現在では100万本を突破しています。
それを記念して「ぬれ煎餅味」が8/3に数量限定で販売されますよ。
通常の味は「コーンポタージュ味」と「チーズ味」が用意されていて15本セットで600円(税抜き)です。
また、まずい棒のグッズも販売されています。
・まずい棒 Tシャツ 3240円(税込み)
・まずい棒 缶バッチ 300円(税込み)
このまずい棒ですが、発売日が8月3日18時18分で「破産イヤイヤ」という意味もあるんです。
竹本勝紀社長のダジャレ好きが出ていますよね。
本 「崖っぷち銚子電鉄なんでもありの生存戦略」
銚子電鉄の経営戦略をまとめた書籍まで販売しています!
2019年5月30日に発売されたばかりなので気になる方はチェックですね。
竹本さんの色々な面白いアイデア戦略が分かりそうです。
映画「電車を止めるな!」
一番驚いたのが、この映画製作です。
昨年、話題になった「カメラを止めるな!」に刺激を受けついに映画まで制作したというのですからびっくりです。
2019年8月3日に公開予定なんですが内容は夏に公開というだけあり、心霊現象なども盛り込んだ少しホラーテイストのある感じで見ごたえがありそうですよ。
しかも、「カメラを止めるな!」の上田監督にも許可は頂いているので、どんな出来栄えか楽しみですよね。
この「電車を止めるな!」の脚本を読んだオリエンタルラジオの中田敦彦さんも推薦するくらい面白いとか。
中田さんはこの映画に友情出演もするんですよ。
電車というカテゴリーにとらわれることなく、色々なジャンルに挑戦し続けている銚子電鉄にこれからも期待大ですね!
ぬれ煎餅やまずい棒などの商品は銚子電鉄のオンラインショップで購入可能なので興味がある方はまず見てみるだけでも楽しいですよ。
個人的には、まずい棒のキャラクターがかなり可愛く思えてちょっとグッズが欲しいと思いました。
自虐ネタをも経営のためにやってしまうというところが一発逆転のコツかもしれませんよね!
上記にあげた以外にも沢山の企画をしているのでこれからも面白い企画をしてくれるであろう銚子電鉄に機会があれば、ぜひ乗ってみたいです!
がんばれ!竹本勝紀社長!