「シリコンバレー発 会員制ビジネス起業術」という本を読みました。
簡単に言うと、
「定期収入になるビジネスを作りましょう」という本です。
会員制ビジネスに興味のある人はにはピッタリですね。
完全なる私感のレビュー、感想ですがシェアしますね。
どんな人が「シリコンバレー発 会員制ビジネス起業術」を読むべきかもお話します。
シリコンバレー発 会員制ビジネス起業術のレビュー
会員制ビジネスは魅力的です。
1回ごとの取引で終わらず定期的に取引が続きますから、売上のおおまかな予測を可能にするし、しいては年間の売上のムラを無くす事ができます。
もし、この手法が自分のビジネスにも取り入れられたらと思い、本書を読みました。
なお、本書では「会員制ビジネス」という言葉ではなく、「メンバーシップエコノミー」という言葉で表現されています。
そもそも人間には「所属」したいという欲求があるそうです。
ソコを上手く刺激して、支払う対価よりも価値の大きいメリットを提供すれば、どんな業種であっても、会員制ビジネスは可能であると。
周りを見ても「会員制ビジネス」とは、うたっていないものの、仕組みはソレに近いビジネスはたくさんあります。
DVDレンタル、定期購入
ポイントカード、スポーツクラブ
顧問契約、SNSコミュニティ
オンラインゲーム、コンサルティング
携帯電話 などなど・・・
一度会員になってもらえば、解約されない限り、定期的に収入が生まれる点は、中小企業にとってとてつもない魅力です。
しかし、この「会員制」の成功には、オフラインからオンラインへの移行が重要だと書かれています。
この移行がうまく出来れば、新しい機会の創出や会員にかけるコストを下げる事が一緒に出来るそうです。
ただこのオフラインからオンラインの移行が非常に難しいそうで、そのあたりの解説も書かれています。
この本のPart2のNo.4の章はすっ飛ばしても良いかと思います。
あと非営利団体の項目もです。
忙しい方は特に（笑）・・・
会員を定着させる方法や価格設定の重要性についての章は、興味深く読めました。
会員を定着させる方法
・ 摩擦を排除する
・ 即効性のある価値を届ける
・ ユーザーの習慣を促す
価格設定のコンセプト
・ 価値の透明性と明確化
・ 価値の差別化
・ 時流によるサービス、オファーの変更
価格設定は複数あった方がよく、選択肢は３つがいいそうです。
また無料コンテンツの提供の有効利用についても書かれています。
本書の後半に具体例としてメンバーシップエコノミーを導入している企業が多く紹介されていますが、海外の著者なので残念ながら日本人の私にはピンとくる企業は、あまりありませんでした。
イメージしやすかったのは、アメリカンエキスプレスとスタバぐらいでしょうか・・・
しかし、小規模事業者がメンバーシップエコノミーで成功する秘訣がいくつも書いてあり、導入の検討ができました。
会員になってもらう為の魅力あるコンテンツが必要になってきますので、そこが一番のポイントですね。
何より、既存のビジネスモデルに「会員制」という可能性を考えさせてくれた点は、この本からのとても大きな収穫です。
成功すれば継続的な安定収入ですからね・・・
シリコンバレー発 会員制ビジネス起業術はこんな人におすすめ
「起業術」とはありますが、
ゼロからの起業ではなく、もともとあるビジネスの新たな収益のキャッシュポイントとして考えるのが良いと思います。
ご自身の既存のビジネスに「会員制」の可能性を感じている人には、良い検討材料になるのではないでしょうか。
顧客を囲い込んでいく流れは、これからさらに大きくなると予想されますからね。
ビジネスに「会員制」という切り口を考えるという点では、すべてのビジネスマンにおすすめできます。
しかし、手っ取り早く売上をあげたい人には不向きですね。
最初の基盤を作り上げるには、時間とそれなりの労力が必要になりますから・・・
それでもこの仕組みを作り上げた時の、継続的な定期収入には、かなりの魅力があります。
個人的には大企業よりも、小規模なビジネス展開をしている方におすすめです。
よりカスタマイズされたサービス、コンテンツを用意することで、十分勝負になると思います。
・オンライン定期購入モデル
・オンラインコミュニティ
・ポイントサービス
・小規模業者やコンサルタント業者
ちなみに本書には、本気でメンバーシップエコノミーを取り入れてみたい。と考えているなら、著者に直接メールをしてほしいとのコメントが載っています。
ここでは公開できませんが、その著者あてのメールアドレスも・・・
質問も受け付けるそうなので、本気の方は連絡をとってみてはいかがでしょう。
ただし、100%英語だと思いますが・・・
「シリコンバレー発 会員制ビジネス起業術」
著者：ロビー・ケルマン・バクスター 価格：2980円＋税
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