映画「ルイの9番目の人生」は、ジェイミー・ドーナン主演、アレクサンドル・アジャ監督の2016年のカナダ・イギリスの合作映画です。
原作は「ルイの九番目の命」という小説です。
そんな、映画「ルイの9番目の人生」のネタバレ、あらすじや最後ラスト、結末はどうなるか?
秘密の真実を紹介します。
純粋に映画「ルイの9番目の人生」を楽しみたい方は、以下スルーしてください。
■ スタッフ
監督: アレクサンドル・アジャ
製作: ショーン・ウィリアムソン他
脚本: マックス・ミンゲラ
撮影: マキシム・アレクサンドル
音楽: パトリック・ワトソン■ 主要キャスト
アラン・パスカル医師:ジェイミー・ドーナン
ナタリー・ドラックス:サラ・ガドン
ピーター・ドラックス:アーロン・ポール
ルイ・ドラックス:エイダン・ロングワース
ペレス医師:オリヴァー・プラット
ダルトン:モリー・パーカー
ジェネク医師:ジュリアン・ワダム
ソフィー:ジェーン・マグレガー
ヴァイオレット:バーバラ・ハーシー
「ルイの9番目の人生」あらすじ
9歳の誕生日を迎えるルイは生まれてから8回も死に直面する事故や病気にかかってきました。
そして9歳の誕生日、母ナタリーと父ピーターとサンフランシスコの崖の上にピクニックへ赴きますが、ルイは事故で崖から落ち、救急ヘリコプターで搬送され病院に…
ナタリーは泣き崩れていました。
小児の低体温症は死亡症状と似ていたこともあって、遺体安置所に送られたのですがそこで奇跡的に蘇生し、物語が始まります。
なぜ、ルイは9回もこんな目にあうのでしょうか?
「ルイの9番目の人生」ネタバレ
警察はルイの転落後に姿を消した、父親ピーターを捜索します。
昏睡を専門に扱う精神科医のパスカルは、ルイの状況について調べ始め、母親のナタリーに詳しい話を聞くようになります。
目覚めないルイを心配するナタリーの気分転換のため、医師が主催したホームパーティーにナタリーは呼ばれます。
美人な彼女の周りには男性が集まり、パスカルはその様子を眺めていました。
ナタリーがパスカルの元に来て、彼の妻と挨拶を交わしてその日は終わります。
次第にナタリーの境遇を心配してパスカルは好意を持つようになります。
彼女に誘われて病院の庭に散歩をするパスカルに、「ピーター以外の男を知らない」と言うナタリー。
その魅力もあって2人はキスを…
ナタリーがふと病室を見るとルイが見上げていたことで驚きます。
パスカルが急いで病室に戻ると、ルイは「お父さん」と言い残して再び昏睡状態に。
どうやら一時的に目覚めただけのようでした。
その日から、パスカルは浮気の罪悪感もあって悪夢を見るようになります。
ある日、ナタリーから「ピーターが家に来たかもしれない」と電話があり駆けつけると1枚の手紙が届いていました。
左手で書かれたような不安定な筆跡で「不幸なことが起こる」と書かれ、2人の浮気もほのめかす内容でした。
ピーターがナタリーを狙う可能性もあって、彼女は病院のゲストルームに泊まるようになりました。
その後、ピーターの母がルイの面会に来ます。
パスカルとナタリーの関係に気づいた彼女は、ナタリーは昔からウソばかりつくことと、ピーターはルイの父親でないことを告げました。
そこに刑事が崖下の洞窟からピーターの遺体が見つかったと伝えに来て、彼は転落後1~2週間は生存し死因は肺炎だったと言いました。
手紙の差出人はピーターではないと分かりましたが一体だれが?
ルイの祖母から「他の男を知らない」というウソについて問いただすためナタリーの部屋に来たパスカル。
彼女は自分の意志で子供を身籠ったのではなく、思い出したくない話と言うのでした。
パスカルは同情し慰めにもなるかと思ったのか、そのまま服を脱いで関係を持つのでした。
「ルイの9番目の人生」謎の手紙の差出人
ルイは昏睡状態の頭の中でセラピストの医師ペレーズと2人で話したことを思い出していました。
賢いルイは時折、ペレーズを小バカにしつつも、2人の会話は秘密にされることもあり自由に会話をしていたのです。
ある時、ペットのハムスターに厚い本を落として殺したと話すルイ。
ペレーズが詳しく聞くとルイは「寿命以上に生き延びたら殺しても良いと教わった」と言うのでした。
その話をナタリーに話して、父親が虐待をしているのではとペレーズ伝えたのですが彼女は激怒しセラピーを打ち切ってしまいました。
ルイは秘密を守らなかったペレーズにハムスターの糞を入れて非難する手紙を送りました。
パスカルはルイの調査のため、ペレーズに会いに行った際に同業のよしみでその手紙を見せてもらいました。
その独特な書き方は、以前届いた手紙と同じだったのです。
ある夜、パスカルが眠りながら処方せんを書いて、近くの医師に渡すという奇妙なできごとに見舞われます。
内容はナタリー・ドラックスという名と致死量の薬の名前と分量…
以前の手紙と筆跡が一致しており、パスカルはルイが自分を操っていると推測しました。
警察は半信半疑、そしてペレーズに相談した際に、催眠術治療で再びルイと心を共有させることを提案されます。
「ルイの9番目の人生」の秘密の真実
ルイの病室で他の医師やナタリーが見守る中、ペレーズの催眠術にかかったパスカルからルイの言葉が語られます。
ルイはピクニックの時、ナタリーに雨を差し出されてピーターがそれを食べようとしたらダメだと言われました。
アメをいぶかしんだピーターは「なぜいつもルイを傷つけようとする!」と叱咤し始めました。
ルイとナタリーは崖先へ逃げて、ピーターはルイを引き離しますが、その際にピーターは転落。
ナタリーはルイに手を差し伸べましたが、彼はいつも通り彼女がして欲しいことが分かりました。
自ら崖を飛び降りて死んだ―
そうパスカルを介して言った直後、心肺停止のアラームが鳴り響きます。
ルイはこれまで死に直面した事態を思い出していました。
フォークをコンセントに刺した際にはナタリーが電源を上げ、
食中毒の際には生肉の肉汁をご飯に混ぜ、
生後間もない頃にはクッションを顔に当てられ…
これまでの出来事は、すべて母親ナタリーの仕業だったのです!
そんな中、パスカルたちの救急措置のおかげでルイの心拍数は戻りました。
しかしまだ昏睡状態のルイはピーターと出掛けたことなどを思い出し、目覚めないままでした。
「ルイの9番目の人生」ラスト最後の結末
ナタリーはルイを愛している一方で、ジャマにも思っての一連の行為をしていたため精神的な病である「ミュンヒハウゼン症候群」だと診断されます。
周りから同情されたいために、ルイを傷つけ続けた彼女は精神病院に入れられました。
そしてパスカルが面会に行った際にはナタリーのお腹には、彼の子がいたのです・・・
ルイの元には祖母が読み聞かせに来ていました。
昏睡状態の中でピーターに「いつも心の中にいる」と別れを告げられてルイは目を覚まし、物語は終わります。
母親の望みをかなえたい気持ちのルイ。
が、9回目にして、父ピーターの死と、いよいよ自分の死も覚悟したからこそ真実を伝えたかった気持ち。
このふたつの思いがあったのかと・・・
このあたりは、きっと鑑賞側の捉え方になってきますね。