「脳科学マーケティング 100の心理技術」という本を読みました。
簡単に言うと、
「お客の脳の働きを活用して、マーケティングや商品を改善して行こう」という脳科学を取り入れた本です。
完全なる私感になりますが、「脳科学マーケティング 100の心理技術」の詳細レビュー、感想をシェアしますね。
脳科学マーケティング 100の心理技術の内容
内容的にはまったく同じことを言っているのに、人間の脳は無意識に一方に反応してしまうケースが多いそうです。
A.「2%の確率で失敗するビジネス」
B.「100人中2人が失敗するビジネス」
どちらを選びますか?
統計ではAを選んだ人が圧倒的だったそうです。
AとBではまったく同じ意味、内容を表しているのですが「脳」は無意識に、Aの方が安全と判断してしまいます。
これが本書「脳科学マーケティング 100の心理技術」が言うところの「ニューロマーケティング」の基本です。
ココでの学びは、
自社商品やサービスの長所を説明するときの数字は、絶対数のほうが効果大。
逆にネガティブな説明などには、パーセンテージを使う。 でした。
このような即実践できるノウハウが「脳科学マーケティング 100の心理技術」には満載です。
タイトル通り、100のトピックが収められています。
人間の脳の働きをビジネスに応用する考え方ですね。
お客の意志とは別に、お客の「脳」に無意識に選んでもらう。
お客が「なんとなく欲しくなってくる」ノウハウを書いた本です。
無意識に脳が決定を下しているメカニズムを知ることで、どんなシチュエーションでも対応する事ができます。
・価格設定
・店舗内
・ブランディング
・広告
・接客
・コピーライティング
・マーケティング
・インターネット
・男性、女性別
中には、店舗が無い、接客が無い、インターネットを使わない。といったビジネス形態の方もいらっしゃるかと思いますが、飛ばさずに目を通す事をおすすめします。
間接的に応用できるテクニックも多々ありますので・・・
脳科学マーケティング 100の心理技術の感想詳細レビュー
「脳科学マーケティング 100の心理技術」には、翻訳本によくある読みずらさは、ほとんどありませんでした。
わかりずらい言い回しや、余計にややこしくするジョークもありません 笑
優秀な翻訳だと思います。
個人的には、
チャプター1の価格設定。
チャプター6の顧客の信頼を勝ち取る方法。
チャプター9のコピーライティング。
チャプター10のマーケティング。
チャプター14のインターネット。 の章が有益でした。
これは読者さんのビジネスの形態によって変わるでしょう。
私の場合は、チャプター10のマーケティングの章が一番得るものが大きかったです。
ここではお客が商品購入を決めるポイントが脳科学的に書かれています。
お客との出会いからクロージングまでの流れ、お客のタイプ別の対応方法なども勉強になりました。
お客の購買欲求を、脳から刺激して生み出す・・・
知っているのと、知らないのとでは、のちのち大きな差になりそうです。
また「ブランディング」に悩んでいる人にも、「脳科学マーケティング 100の心理技術」は気づきを与えると思います。
ブランドって心理的な要素が多いですもんね。
脳からの刺激は効きそうです・・・
同じ作業をするなら、できるだけ効率よく収益に繋がる方法は誰もが探しています。
その意味では「脳科学マーケティング 100の心理技術」は、ビジネスの業種にとらわれずにおすすめできる良書と言えます。
しかも事業の規模の大きさは関係なく、私のような零細自営業から大企業まで使えるノウハウですね。
しかしながら、大企業にコレを使われたら、ますます太刀打ちできなくなる懸念もあります。笑・・・
まずは価格設定から、このニューロマーケティングを試してみてはいかがでしょうか?反応が悪かったら、やめればいいんです。
一番イケナイのは知った事で終わってしまって、何もトライしない事ですから・・・
私のあさはかな経験では、異業種の事例ほどマネしてみると、大きな成果・気づきが得られます。
狭い範囲ではなく、大きな範囲で使ってみる事をおすすめします。
「脳科学マーケティング 100の心理技術」は、何かしらすぐに実践してみたくなる良書でした。おすすめしますよ。
「脳科学マーケティング 100の心理技術」
著者:ロジャー・ドゥーリー 価格:3,700円+税
※私が実際に読んだその他のおすすめ本のレビューもあります。