愛犬と長く暮らしたい。長生きしてほしい。と願うのは、犬を飼っている方なら誰でも思うはずです。
どうすれば愛犬と長く一緒にいられるか?寿命を延ばせるか?
飼い主さんが気になる、愛犬を長生きさせる健康管理の秘訣とアンチエイジングの方法を紹介します。
愛犬の健康管理 食事・野菜
愛犬の寿命を延ばすには、健康管理が大切です。
まずは正しい食事をさせる必要があります。
良くありがちなのは、食べている姿が可愛いからと不要に食べ物を与えてしまうケースです。
これは肥満に直行します。
人間と同じで肥満は犬にも悪い事は簡単に想像できるはずです。
また犬には人間の食べ物の塩分や糖分などは強すぎます。
人間の食事は絶対に与えないようにしましょう。
そして栄養バランスの良い食事・フードにも気を使わなくてはいけません。
ビタミンはタンパク質と脂質、炭水化物の働きを助けるので、生きる上で必要な栄養素です。
ビタミンAやビタミンD、ビタミンEは油に溶けやすいので、油と一緒に食べさせると効率良く吸収できます。
それ以外の水溶性ビタミンは摂取しすぎても排泄されるので、こまめに与えます。
便秘を予防するには食物繊維が効果的です。
お腹の調子を整えるのでコロコロとした便、排便が苦しそうなとき、下痢気味の時も与えると良いです。
発がん性物質などの有害物質を排出するため、積極的に摂取させたい栄養素です。
人間と同じように犬にも野菜が必要なのか気になる人もいますね。
野菜を消化できないから犬に与える必要はないという意見もありますが、実は犬にも野菜はアリです。
肉類だけでなく野菜に含まれる栄養素も健康に欠かせないことを覚えておきましょう。
栄養のバランスが崩れて肥満ぎみの犬には、カサ増しにもなるので便利かもしれません。
ただし野菜を与える前に、それを犬が食べても問題ないか確認するようにしてください。
ネギやニラ、たまねぎのように、動物に与えると問題がある野菜もあります。
ネギ類や香辛料は刺激が強いので食べさせてはいけません。
ほうれん草はアクが強いので下処理を行います。
根菜類は固いので上手く飲み込むことができない可能性があります。
細かく刻んだり柔らかくなるまで煮詰めたりすれば問題なく食べられます。
基本的に人間が食べる時と同じような下処理で愛犬も安全に食べることができます。
ドッグフードの場合はパッケージにその内容が記載されていますので、ビタミンやミネラル、食物繊維が含まれ、農薬が使われていないことを確認してください。
愛犬の健康管理 害虫
また愛犬の健康管理に見落としがちなのは、ノミや蚊などの害虫です。
犬はノミに苦しめられることが多いです。
飼い主だけが気が付いていないケースも多々ありますので注意が必要です。
ノミはアレルギー皮膚炎や貧血など様々な病気の原因になります。
体を痒がっている時は、専用の櫛を使って肌をチェックしてください。
点状になった赤黒いものがあれば、それはノミの糞です。
ノミそのものを発見した場合は瓜実条虫の可能性もあるので、潰さないでガムテープで引き離します。
犬まわりの掃除は普段からこまめに行わないとノミが大量に繁殖しますよ。
ノミの駆除剤もありますが、スプレータイプは誤って舐める恐れがあり危険です。
スポットオンタイプが最も安全ですが、種類によって副作用が出ることもあるため、使う前に動物病院に相談するのが良いです。
また蚊の場合は、フィラリアという病気を引き起こします。
厄介なのはすぐには症状が現れません。
何年もしてから犬に異常が現れ、亡くなってから、実はフィラリアだった事が判明します。
フィラリアは寄生虫の一種で、犬が蚊に刺されることで感染します。
こわい病気ではありますが、フィラリアの薬を犬に定期的に与えることで簡単に予防が出来ますので、蚊が活動する時期には必ずフィラリアの薬を使ってください。
愛犬の健康管理 運動
次に、運動です。
散歩は犬の運動量を確保させるのに役立ちます。
運動量が少ないと肥満になるだけでなく、不安症や恐怖症といったメンタルな問題を引き起こすこともあります。
犬のサイズによって必要とされる運動量は違いますが、毎日散歩に連れて行くのが好ましいです。
ゴールデンレトリーバーなどの大型になると1日1時間を朝と夕方の2回行います。
チワワなどの小型の場合は、家の中でも十分に走り回っていれば運動になりますが、日光を当てたり外の世界での交流を経験させたりするために短時間でも良いので散歩させたほうがいいですね。
いわゆるシニア期に入ると、運動量が減る、それに伴って体重が増える、関節のトラブルが増える、そしてますます運動量が減るという負のスパイラルに陥りがちです。
特に犬の場合、筋肉の衰えは様々な影響を及ぼすことになります。
動きが緩慢、歩き方、声掛けへの反応、物への反射、息切れ、飼い主に対して気難しくなったり、散歩などに誘っても前のように喜ばない。など・・・
もし、そういった状態になっても、適度な運動はさせるべきです。
老犬になり運動量が落ちると、基礎代謝量が減少してしまいますが、この基礎代謝量さえ保てていれば問題ありません。
それには「負荷をかける運動」が効果的です。
具体的には、砂地を走らせる、坂を登るなどの「体に適度な負荷がかかる運動」で補えます。
飼い主にとっても、いい運動で一石二鳥です(笑)
犬の寿命とアンチエイジング
昔に比べ、犬の寿命は長く、全体的に長生きになってきました。
犬の平均寿命が10数年と言われている時代に、半数以上が7歳以上、特に10歳以上が全体の3割を占めるようになってきました。
人間の世界と同じ高齢化です。
そのため、老化を防ぎ、長生きさせるアンチエイジングは必須になりつつあります。
また、大きさによって高齢化していくスピードは違い、小型であればあるほどゆっくり老化していき、大型はすぐに老化してしまう傾向にあります。
つまり、高齢の大型犬ほどアンチエイジングに関しては細心の注意を払う必要があるのです。
人間のアンチエイジングでは脳などを刺激するゲームが効果的と言われていますが、犬でもそれは同じです。
犬の場合、年老いても嗅覚だけは健在と言われています。
この嗅覚を使ったゲームをすることで脳を刺激するだけでなく、体を使わせて運動不足を解消するということも可能になります。
そして、食べ物にも気を使う必要があります。
食わず嫌いを若い時から作っておくと、年老いた時に栄養素が足りていないにもかかわらず、同じものしか食べられないということがあります。
これではアンチエイジングをしようにもなかなかうまくいきません。
そのため、若いうちから色々なものを食べさせる、好き嫌いを少なくするといったこともしておく必要があります。
そして、年齢を重ねると消化などの能力が低下します。
そのため、消化しやすく、それでいて筋肉の素となったり、たんぱく質を豊富に含む食材、例えば魚などを効果的に摂取していくようにするといいでしょう。
最近のフードは犬の年齢によっても選べるようになっていますからね。
また、犬の消化の負担となってしまう「穀物」を使ったフードはあまり良くないです。
私は無添加の「ブッチ」というフードを使っています。
これだと生後4ヶ月ぐらいから、成長期、高齢になっても安心です。
うちのワンコは、もうかなりの高齢になりましたが元気ですよ(笑)
アンチエイジングで大切なことは、体質に合わせたことをしてあげることであり、高齢化となっても愛情の注ぎ方を変えず、今まで以上に優しく接してあげることに尽きます。
愛犬を長生きさせるまとめ
ここからは私の実体験を含めたお話になります。
実際の所、犬の食事の管理は一般人には、難しいです。
野菜を与える、くだものを与える・・・
いろいろなやり方もあるのでしょうが、一番手間がかからず、効果的なのは「人間の食事は与えない」ことと「良いドックフードを与える」こと。コレに尽きます。
最近ではドラッグストアやホームセンターにもたくさんのドッグフードが置いてあります。
値段もピンキリです。
私の経験ではやはり値段が高いドッグフードは良いものが多いですね。
単純に「良いドックフード=高いドックフード」という認識でほぼ正解です。
正直な所、ミネラルやビタミンがどうの、食物繊維がどうのなんて我々にはわからない(笑)
それよりは、プロが作ったフード(少々高価なヤツ)を購入した方が格段に簡単です。
極論ですが同じ量で500円のドックフードと3000円のドックフード、どっちが犬の体の為に良さそうか?という事です。
いとしい愛犬の元気や寿命をフードで保てるなら、けして高い出費ではない。と断言できます。
食事や運動をふくめ、愛犬の寿命や健康は飼い主さん次第で決まると言っても過言ではないと思います。
いつまでも愛犬とは暮らしていたいですからね・・・